現役PT
「30代だけど、今からでも大学院に行くのって遅くないのかな?仕事と大学院の両立って大変そう…」
このようなお悩みに答えます!
PTをはじめ、リハ専門職であれば病院や施設などで患者さんとのリハビリテーションを実施することが主な仕事内容ですが、もはや「ただのPT」ではキャリアアップは望めません。
この記事に辿り着いたあなたは、少なからず現状に満足せず、キャリアアップを模索しているのではないでしょうか?
実は大学院生の約5人に1人は「社会人院生」なんです!
とはいえ、働きながら大学院に通うとなると、今まで以上に時間管理が大変だったり、家庭がある方も少なくないので、お金の準備なども悩むことがあります。
そのあたりのリアルな実情をお伝えします!
ちなみにこの記事を書いている私(@omusubi09sg)は、下記の経歴の持ち主です。
- 現役理学療法士15年目
- 社会人+結婚してから医学系大学院の修士課程に進学
- 仕事と家庭と大学院のバランスをとりながら博士号取得
5分後には、社会人大学院生のリアルな生活実態が分かります笑。
それでは、本文にいきまっしょ〜!
1. 30代からでも大学院進学は遅くない?
社会人大学院の魅力
30代で社会人大学院に進学することは、決して遅すぎることはありません。
私も30歳になってから大学院への進学を決めました。
むしろ、職場での経験を活かしながら学ぶことができるため、すぐに研究計画を考えたり、研究に着手しやすいと言えます。
もちろん、これまで一切学術経験がない方であっても問題ないです!
修士課程は「研究の仕方を学ぶ場」ですから!
社会人大学院は、仕事をしながら学ぶ環境が整っており、夜間や週末の授業、オンライン講義などが充実しています。
これにより、忙しい社会人でも無理なく学ぶことが可能です。
修了に必要な単位数や講義の内容・課題などは、国公立と私立でも大きく異なる場合があるので、あらかじめ進学を考えている大学院の講義内容を調べておくとよいです!
30代での進学がもたらすメリット
30代での進学は、キャリアの転機となるだけでなく、自己成長の一環としても非常に有意義です。
そもそも30代になって大学院の進学を考えている時点で、あなたのキャリアに対する意識は非常に高いです!
進学のメリットには具体的には以下のようなものがあります。
キャリアアップ:
大学院で得た知識やスキルは、職場での評価や昇進に直結することが多いです(ただし年収には直結しにくい)。
とくに物事を論理的に説明できる能力が高まるので、上司への業務改善提案などのプレゼンスキルが身につきます。
それにより、一般職から管理職への昇進につながる可能性が高まります。
ネットワーキング:
同じ志を持つ仲間や教授との繋がりは、今後のキャリアにおいて貴重な財産となります。
キャリアアップのためには、現在の職場内でのネットワークだけでは不足しています。
同じPTでも別の病院や施設に勤めている方や、PT協会や学会の仕事を担っている方、色んな方面に顔がきく教授などのネットワークを広げることで、あなた自身のキャリアアップのチャンスは格段に増えます。
自己成長:
新たな分野への挑戦や深い専門知識の習得は、自信と満足感を高めます。
あなたの職場内に大学院卒のスタッフが数多く在籍している場合を除き、大学院でのインプットは今まで経験したことのない新鮮なものになります。
大学院への進学はよほどの意志がないと行動に起こすことはないと思います。そんな「モチベーションの高い集団に属する」ことで、自己成長を促します!
2. 大変だったこと:仕事と大学院の両立は大変?
両立の難しさ
30代で社会人大学院に通う上で、最も大変なのは仕事と学業、そして家庭のバランスを取ることです。
正直これは自分一人でどうにかなる話ではなく、職場や家族の理解が不可欠です。
特にフルタイムで働きながら学ぶ場合、時間の使い方や優先順位の設定が非常に重要です。
時間管理術はこちらの記事で詳しく書きました!
私は、修士1年(M1:master gradeの1年生という意味)のときに講義が週2回午後にあったため、半日の有給をうまく使わせてもらい、講義を受けに行ってました。
それ以外は、基本的に仕事終わりや土日を使って研究活動を行っていました。
どくに小さいお子さんがいる方にとっては、土日のパパ・ママ業は重要な任務だと思いますので、家族の理解が大事なんです。
私は、だいたい土曜日を研究日として1日勉強や研究の時間を割き、
日曜や祝日は全力で家族dayにしていました。
時間管理のポイント
スケジュール管理:
事前に学業のスケジュールを把握し、仕事や家庭の予定と調整します。週ごと、月ごとに目標を設定し、計画的に進めることが大切です。
家族の理解と協力:
家族の理解と協力が不可欠です。学業の重要性を伝え、協力を得ることで、家庭内でのストレスを軽減できます。
効率的な勉強法:
限られた時間を有効に使うために、効率的な勉強法を身につけることが重要です。例えば、通勤時間を利用して講義を聴く、短時間で集中して勉強する方法を試みるなどです。
3. 良かったこと:社会人大学院で得られた専門性
PTとしての差別化
私が社会人大学院に進学して最も良かったと感じたのは、PT+αとしての専門性を高めることができた点です。
私の場合は「疫学や公衆衛生学がわかるPT」という付加価値をつけることができました。
大学院での学びは、実務経験を基にした深い理解と、新しい知識の習得を可能にします。
これにより、他のPTとの差別化が図れ、専門性の高い治療やアドバイスができるようになります。
具体的な専門性の強化
大学院では、以下のような専門性を強化することができました。
最新のリハビリテーション技術:
最新のリハビリテーション技術や研究成果を学ぶことで、より効果的な治療法を提供できるようになりました。
とくに自分の関心のある研究テーマに関する論文を読む量が圧倒的に増えました。
修士論文を完成させるために、論文150本くらいは読んだと思います(そのうち引用した論文は3-40本程度です)。
研究能力の向上:
自身の研究テーマに取り組むことで、問題解決能力や論理的思考力が向上しました。
また、自分でビッグデータを解析するために統計ソフトの勉強をしたり、スキルを身につけることができました。
教育者としてのスキル:
後輩や患者に対して、より分かりやすく、効果的に知識や技術を伝えるスキルが身につきました。
4. まとめ:チャンスをものにして一歩踏み出そう!
30代からの社会人大学院進学は、決して遅すぎることはありません。むしろ、職場での経験を活かしながら、専門性を高める絶好のチャンスです。
仕事と学業、家庭のバランスを取ることは確かに大変ですが、スケジュール管理や家族の協力を得ることで十分に乗り越えられます。
進学を検討している方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。新たな知識と経験が、あなたのキャリアと人生に大きなプラスとなるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!