キャリアアップしたい人
「仕事が忙しくて大学院に通えるか不安」
このようなお悩みに答えます!
これから大学院進学を考えている人も、今大学院に通ってる社会人院生にも役立つ時間管理術を伝授します!!
ちなみにこの記事を書いている私(@omusubi09sg)は、下記の経歴の持ち主です。
- 博士課程早期修了
- 大学院在学中に論文10本Publish
- 研究費獲得、学会での受賞
5分後には、働きながらでも大学院に通うためのノウハウが得られます。
それでは、本文にいきまっしょ〜!
院生の約5人に1人は社会人院生
下の表は日本の社会人大学院生の状況を示したグラフです。
一番右側(2022年度)を見てみると、全大学院生に占める社会人割合は23.4%となっています。
つまり、大学院生の約5人に1人は「社会人院生」なんです。
しかも2020年度の時点だと社会人割合は12.1%だったので、この20年間で約2倍へと増えています。
これが何を表すのか、それは
- 職に就いたけど、もっと勉強して昇進したい
- 自分の専門性をもっと深めたい
という人が増えていることが推測されます!
悩み・ストレスの要因には、「お金に関すること」や「時間不足」などが大幅に増えている
その一方で、やはり仕事と勉強(研究)の両立はそう簡単ではありません。
下の表は大学院生の平均的な1週間あたりの研究時間を示しています。
これは社会人院生だけでなく、学部から進学した院生も含まれているので参考程度になりますが、1週間で研究に費やす時間は平均36.7時間。
平日のみなら1日7時間くらいになりますが、社会人院生の場合は平日にそこまで時間を取れないと思うので、土日を含めると1日5時間程度になります。
引用:第12回全国院生生活実態調査 概要報告(全国大学生協連)
もちろん研究領域(分科系、理工系、医歯薬系)や研究内容(実験系、文献調査系、フィールドワーク系)によって研究時間は大きくバラつきますが、どちらにせよ仕事をしながら研究の時間を確保するのは至難の業だということがわかります。
次からは、私が実際に実践してきた時間管理術をご紹介します!
働きながら大学院に通うための時間管理術5選
1. タスクを「重要なこと」と「それ以外」に分けて考える
重要なこととは紛れもなく「論文執筆」です。論文を書くことを最優先課題として一番時間を割きましょう。
論文を書いたことがある方ならいいですが、大学院に入って初めて論文を書く(和文、英文ともに)方の場合、論文を書き上げてジャーナルに受理されるまで非常に時間がかかります。
私の周りでも、博士課程中に論文1-2本ギリギリ間に合ったという方も多かったです。
ぶっちゃけ、大学院の単位取得は学部と違ってある程度手を抜いても取れます。
毎回の講義後にレポートなどの課題がでるものもあれば、出席+簡単な感想のみでOKなものもあります。
試験を科すものはあまり聞いたことはないですし、私もそのような単位はありませんでした。
一に論文、二に単位、三・四に課題で、五に論文!!
2. 分からないことは先輩に聞く
大学院って研究活動をメインとする傍ら、それと同じくらいインプットが必要になります。
私の場合は疫学研究や統計学に関する方法をモーレツに学びました。
教科書やYouTube、Udemy、学会の教育講演などに参加しまくりました。
ただ、それでもよく分からないことはたくさんありました。
自分で調べることももちろん大切なことですが、調べても結局よく分からないことってありますよね。
それで気づいたら1-2ヶ月同じことで悩み続けている…なんてことも。
それなら先輩に聞くことで一瞬で解決できることもあります。
少なくとも院生として同じ悩みや疑問を抱えていた可能性は高いですし、人に説明することで先輩自身にも思考の整理にもつながります。
大事なことは、「学びの姿勢は謙虚であるべき」です。
分からないことがあった時、誰かに聞くことを躊躇する必要はないです。院生同士は同じ学びの共同体ですので。
それと、ちゃんと先輩たちが院生の話を聞いてくれる研究室かを事前にチェックできるのが望ましいです。
これはゼミの参加や研究室の見学、研究室に知り合いや先輩がいれば話を聞くなどして対応できます。
自分で1日調べて分からなければ先輩に聞いちゃおう!!
3. 締め切り効果を利用する(退路を断つ)
やらなくてはいけないことを、いつも先回しにしちゃうことってありませんか?
気づいたら締め切りギリギリになってメチャクチャ焦って作業するパターン。
頭では分かっていても同じ過ちを繰り返すのがヒトってもんです。笑
ですがこの「締め切り」を逆手にとることで、「退路を断つ=やらざるを得ない状況を作り出す」ことができます。
あらかじめタスクの締め切りを設定しておけば、週間スケジュールを立てやすくなります。
「来週までにこのタスクAを終える必要があるけど、こっちのタスクBは今週末締め切りだから先に作業しよう」
「今月末までに教授に研究計画書を提出しなきゃいけないから、今週中に1度先輩に見てもらって、来週アドバイスをもとに修正しよう」
といった感じで、ゴールを決めておけば、逆算して作業計画を立てられます。
あとは定期的に先輩や教授、共同研究者と進捗報告の場を作るなどして、先に予定だけ押さえておくということも有効です!
ある程度相談内容が固まってから予定を組むのではなく、「先に予定だけ組んじゃう」
ちなみに、時間の使い方を「時間だけでなく、心の余裕が欠乏している」という切り口で書かれた本があります。
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時間がないということは、ある意味、他の雑念を排除して集中状態を作れることを、「集中ボーナス」と「トンネリング」という言葉を使って丁寧に解説されています。
私は序章の1ページ目で虜になりました。笑
社会人院生にはオススメの一冊です!
興味のある方は一度手に取ってみてください。
4. 有給や休日を使って「研究日」を作る
大学院の勉強や研究をしていても、どうしても仕事のことが頭から離れない時ってありますよね。
向き不向きはあるかもしれませんが、マルチタスクは基本的にあまりおすすめしません。
なぜなら、タスクごとに思考の切り替えが必要なため、シングルタスクよりも作業負荷がかかりやすく、また集中力が持続しにくいためです。
そのため、社会人であれば有給や休日を丸1日、もしくは半日を「研究日」として設定するのです。
今日は研究のことしかやらない!と決めて取り組むことが大事で、まずはその時間をしっかりと確保します。
「研究日」として設定する以上、基本的に研究のための時間に充てる方がいいですが、たまに大学院のタスク(授業の課題や学位審査の申請準備など)が溜まることがあります。
そういう時私は論文以外のタスクを1日かけて一気に全部終わらせる日を作ったりもしました。
今日はこの研究を進めるぞ!と強い意思をもって取り組むことが大事
5. リフレッシュも超大事
ぶっちゃけこれが一番大事だと思っています。
研究のことばかり考えていると、頭がおかしくなりそうな時が必ず1度はやってきます。
私は論文の査読コメントでケチョンケチョンに全否定されて号泣した夢を見ました。笑
あとは何をやっても作業に集中できず、頭も働かず、3時間PCの前で作業していたにもかかわらず、論文は1文字も書けなかったときもありました。
そういう状態にならない、あるいはそうなった時のためにリフレッシュはマストです!
方法は人それぞれですが、私の場合は一人で電車で人気のない田舎にいったり、神社(パワースポット)に行ったりしていました。
デジタルや都会から離れて自然に触れたくなったり、実家の周辺を散歩して懐かしんだりもしていましたね。
あとは友人と飲みに行ったり、好きなスポーツをしたり。
大学院は新たなスキルを獲得できる場ですが、確実に作業負荷はかかるので、自分の心身のケアを怠らないようにするのは本当に大事です。
プロスポーツ選手でもオフの日をちゃんと作っているのだから、研究のプロになろうとしている皆さんも「オフ」は必要です!
まとめ:時間管理をマスターして修了まで突き進もう
いかがでしたか?
明日から実践できるような時間管理術をお伝えしました。
頭で分かっていても、実際に行動してみないと何も始まりません。
大学院への進学を決めたときも、皆さん例外なく「行動」した結果ですよね。
それと同じで、まずは自分に合うかどうかを含めて実践してもらえたら嬉しいです。
あとは、思い切って「何もしない時間」を作ることも大事だと思っています。
リフレッシュと同じような感じですが、1日PCの前に立たない、スマホの電源を切るなど、日常的に蓄積されている刺激を取り除いてみることで、頭がスッキリして作業に着手しやすくなります。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!!
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